『グリーン経営認証』とは、環境に対して負荷をかけない走行を目的として作られた認証で、『公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団』が認証するものです。これを実現することは、燃費の向上につながります。 具体的には、それまで燃料1リットル当り10km走っていたのを、1リットル当り12kmに目標を掲げ、「アイドリングストップ」とか、「グリーンゾーン走行」などを心がけ、取り組んでいくものです。この中で、グリーンゾーン走行とは、エンジン回転計のグリーンゾーンでの走行を徹底するもので、アクセルを、ふかしすぎないことが前提で、それによって、二酸化炭素等を含む、排出ガスが出ないようになります。 |
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大変だったのは、福岡ロジテックにある40台の全ての車両について、1年間、毎日、二酸化炭素がナンボ、燃費がナンボとデータを取り、さらに、昨年のデータに対して今年の目標を立て、ひとつひとつ、結果を管理していく作業です。 二酸化炭素などの排出量、そして燃費などの計算を、ひとつひとつ手で行うのは大変です。それで、排出ガス等を計算をするソフトも導入しました。 グリーン経営認証とは、燃費向上の取り組みに恒常的に取組み、環境に配慮した経営をやっている会社であることを認証するものです。これを取得するために、1日2時間、合計1年半取り組みました。約1,000時間です。 |
グリーン経営認証に取り組むことで、確実に車両(トラック)の燃費が向上しました。ドライバーは、車両に負荷をかけない走行をするようになりました。車両の故障も減って、長持ちするようになりました。また安全運転につながり、事故も減りました。 グリーン経営認証は、取得するのがゴールではありません。常に燃費の目標を掲げて、データを取り、改善し続けることが目的です。 けれども、目標を掲げて取り組んで、逆に燃費が下がることもあります。この時はドライバーに協力してもらって、原因を見つけ、改善していきます。この改善を継続することがグリーン経営認証です。 ドライバーは、データを取る作業を、結構、楽しんでいます。というのも、各人の走行状態に対して、点数が出るからです。 例えば福岡市を出発して、東京に行き、戻ってくると、アクセルの踏み方とかアイドリングの状態を計算して、総合75点等と、点数が出ます。これは細部の項目に対しても出ますので、ドライバーは、前回70点だったのが68点だったりすると、何が原因かわかりますので、改善に努力するようになります。 いまそれが風土になっていて、ドライバーは楽しんで取り組んでいます。 運送業界では、数年後には、グリーン経営認証が、義務になることが予想されます。いま福岡ロジテックは、環境に配慮した運送会社と自信を持って言えます。 |